商品になるまで

カットされたオパールは 
それぞれの石に合ったデザインをして初めて
商品としてショーウインドーに並べることができる。

当初、オーストラリアでは14金、9金が主流であり、
18金、プラチナ、ホワイトゴールドという貴金属は一般には用いられていなかった。

それでは 宝石と呼ばないのではないか。とカズは思ったわけである。

当時の専属イタリア系のジュエラー(彫金士)に18金の枠を作らせ、
それまでの どちらかというと繊細さに欠ける ぽってりしたもの
ゴテゴテしたもの シンプルだが無機質なもの 
そういったオーストラリアにありがちだったデザインの中から
私という日本人が受け入れられるデザインのみ取捨選択していったのである。

オパールカズがそういう物を欲しているということによって
業者は「では 次は18金のものを用意してきましょう。
次はもっとキュートなデザインを心がけましょう」という話になる。

そうして そういった要望は
序々にそれぞれのホールセーラー(卸業者)に浸透していき、市場に出るようになれば、ほかの小売業者もだんだんその方向に傾倒していくわけである。

元来 オーストラリア人は 古いものを大切にするあまりか 進取の気性に欠けたところがある。

例えば スーパーに並ぶ品物は めまぐるしく新商品が発売される日本と異なり スナック菓子から缶詰類など
ほとんど昔から変わらない。

おそらく変えても結局新製品はあまり売れないのかも知れない。

コストがかかる新規開発の冒険をするより、従来の無難なものを売っておこうとする企業が多いのか?

はたまた 日本人のようになんでも新しいものに飛びつくミーハー性癖が全くオージーにはないのか?

おそらく相乗で沈滞しているのだと思う。

ジュエリー界では、そうした流れに別の方向性を加えたのは他ならぬこのオパールカズかも? ・・なんて。

それに通じる話としてこんなこともある。

店頭にトローリーを出したのは、オパールカズがゴールドコーストでは最初なのだが、その下に 蛍光色のポップを作成してつるした。

こんな光景は、その当時は日本では珍しくもないが オーストラリア人商人にとっては画期的な試みに映ったのだろう。

あれよという間にオパールを扱う他のお店がこぞって真似をしだした。

おかげであちこちの店頭には、小ぶりのワゴンの下にどぎつい色のポップがひらひらと旗めき始めたのである。

ゴールドコーストのダウンタウンを下品にしたのも、
文具屋さんとトローリーを作る大工さんがずいぶん繁盛したのもオパールカズのせい?とよく笑い話にしている。

真似ということでは

テリブル(ひどい)な経験もした。

それは次回ということで。

写真も掲載していますので
面白いですよ。

仰天!!!オパールカズのニセモノ店現る!!!